May 20, 2007

母のこと5

母と電話で話しました。

昨日、肝臓癌の精密検査を受けてきて、手術することにしたそうです。

前に会ったときは、落ち込んで沈みきって「また手術して身体切られるんやったらもうエエねん・・」なんて言ってた母の声が、今日は明るく澄んでる。

すぐ姉に電話して聞いたら、今度の先生が気さくでいい方だったようで、
母の肝臓にある癌は、レーザーでの治療では取れないこと、「それよりお腹についてる人工肛門を外して温泉でも行きましょ!もとの身体に戻すついでに癌も取っときましょね」って感じで、サラリと話してくださったみたいで、これで母も安心できたようです。

病気の事って、本人が一番ナーバスで、私たちがまわりで色んな事を言うよりも、先生に明るく言ってもらえるのが一番ですね。
診察のたびにに、鉄分が足りないと言われたら毎日レバーばかり食べてたり、「脱水症状気味だから水分を多くとってください」と言われたらビビッてお茶ばかり飲んで・・
そんな母が、「癌の転移」なんて聞いて落ち込むのは当然なんだけど、先生のあっけらかんとした話方一つで、母が前向きになれたことが嬉しいんです。


私も姉も、少し元気になった母を見て一安心・・


ホッ(*´∀`)


とはいえ、まだまだ先は長くて・・

人工肛門というのは、腸の一部を体の外に出してそこに袋を取り付けて便を排出するものです。それを、元に戻すというのは、とても大変な手術だそうです。
人間の身体は順応性があるから、臓器同士が癒着(くっつく)してるのをはがして繋ぎ直して、機能させなきゃいけない。さらにその手術と一緒に、肝臓の癌も取り除くのだから、長時間の麻酔と手術、二人の専門医の連携が必要だし、手術に持ち堪えられる体力・・いろんな事が必要です。

それをサラッと、「こんなことで死んだらもったいないで」と言ってくれた先生言葉。
私も姉も、上手く支えられない自分に不甲斐無く思ってましたが、私たちも前向きになれましたよ。


退院してからの母は、生きがいみたいなのを見出せない混沌としたまま、日々を送っていました。生きる為とはいえ、身体にくっついたストマ(人工肛門の袋)があるだけで、自分の一番辛い部分をさらしているような・・女性としても耐え難いことだったと思うんです。私たち周りは、元気付けようと生きてるだけでもいいことだからって言い聞かせてたけど、実際母の立場になれば、こんな身体で生きたくもないって落ち込んで当然です・・

もともとこれと言って趣味などなく、食べて呑んでることが楽しみだった母・・

・・・そのあたりの一番難しい問題が先延ばしになっただけではあるけど、今は、目の前の問題を乗り越えるべく、希望が見えただけでも良かったと思います。



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この記事へのコメント

6. Posted by HARRY   May 22, 2007 10:25
5 HENRY>
え〜!目も合わさない医者もいるの??
ヽ(`Д´)ノボッキアゲ

ホントHENRYの言うとおりやね!
病院にいくってだけでも、患者にとったら大変な上に身体も精神も弱ってるんだもの・・怖いし辛い・・
そんな当たり前の気持ちを大事に出来ないなら、診察なんてしないで欲しいよね。

母のは、まだまだいろんな事があるだろうけど、頑張って支えていきたいです

5. Posted by HARRY   May 22, 2007 10:14
5 もげ子さん>
ありがとう・・・(´;ω;`)ウッ…
私の中では「師」とつく職業の人に頼りたくないと思う部分があるんですが、病気に関しては頼らざるを得ないですもんね・・・
それも大事な身内ななると余計ですね。

病気は何よりも、本人の闘う意思が必要だから、母が安心して信頼できる先生に出会えただけでも凄く嬉しいんですよ。
でもまだまだこれから!頑張って支えていきたいと思います。
4. Posted by HARRY   May 22, 2007 10:01
5 BR・GEE-Q>
ホントそうだね・・・
今回の母の病気に関しては、何人もの先生にお世話になったけど、どの先生も熱心で、誠実に対応していただいて、本当に感謝してるんよ。

お医者様で当たり外れがあるって、世知辛い気もするけど、人間がやってる以上仕方ないんかもね・・
だからこそ、周りにいる家族はいい悪いを判断してケアしていきたいって思います。
3. Posted by ヘンリー   May 21, 2007 01:51
5
そっか(´∀`)
もちろん医者にゎ技術って必要だょ。でもそれ以前にメンタルな部分をどれだけケアできるかが大切だと、毎回病院に行くたびに思います。
もちろん人間だからね、どんなに歩み寄っても合う合わないがあることもあるけど、医者の一言って患者にとってどれだけ大きいかってことをもっと日本中、世界中の医者に知ってて欲しい。
やっつけ仕事みたいだったり、目も合わさなかったり、医者に何より大切なのゎどれだけ患者の不安をなくせるかだと思う。
とにかくお母さまが少しでも前向きになれたのゎ嬉しい限りだょ
2. Posted by もげ子   May 20, 2007 17:35
素敵な先生で良かったですね!何だか私も安心してしまいました。
祖母が入院していた時に感じたんですが、お医者さんにも色々いて、患者を「一つの固体」としてしか見ない人と、「一人の人間」として見る人とがいる気がします。
前者は事実関係だけで物を見て、後者はそこに宿る人の心をも見つめてくれる。
こういった先生に巡り会えたら、きっと病気に勝とうとする気持ちも桁違いに増幅しますよね。

前向きになれたお母様、お医者さんやご家族の皆様と一緒に、病に勝てますように。心から祈ってます。
1. Posted by GEE-Q EIJI a.k.a ROCK SMOOTH T   May 20, 2007 16:16
医療の世界でもさ、物凄い技術をもちつつ心のケアまでキッチリとケアしてくれるモノホンのブラックジャックもいれば、医療というフィールドの裏で金と権力にまみれてるヤブもいる…今回はホントにいい先生にめぐり合えたようですね。

手術後は家族みんなで“Make It Funky”が溢れる毎日になります様に!